濡れたカラダ

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俺の心とカラダを同時に締め付ける稲森のすべてに 俺はカラダの向きをかえ、アイツの上になってカラダを揺すった。 力なく開いた唇からは儚く甘い声。 時折その声を我慢しようとする素振りに俺は動きを速めて口を開かせた。 俺の下で稲森は 快感に顔を歪(ユガ)め そして… 泣いた。 ベッドの上でシーツを握りしめる稲森の手を開かせて、指を絡める。 俺が強く握りしめると、稲森もそれに応えた。 一年半前からアイツの右手に居座る華奢なリングが 指の上で回転して小さな石のでっぱりが俺の指をひっかく。 俺はその手をさらにキツく握りしめた。
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