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あたしにも聞こえたその声に反応した前を歩く彼
呼んだのはあたしじゃないのに
はぐれそうって言っただけで黙って手を繋いでくれる彼は優しい
自然な感じがちょっと憎たらしいけれど
手を繋いでもらったからはぐれることはないのに麗那は後ろを見た
でも確認したのはあたしの後ろの方
しばらく後ろを見ていたけどまた前を向いて歩き始めた
それからだった、麗那はたまにぼーっとするようになったのは
いつも余裕そうな振る舞い今日はなにかとぎこちない
助けられてばっかりだけど
麗那にも何かあったなら聞いてあげることぐらいなら
あたしにもできるよ？
あのね麗那
あたしたちは友達だけど同じベッドで寝るよ
でもセフレでもないし恋人でもない
添い寝するだけの友達
麗那があたしの居場所をつくってくれたとき嬉しかった
麗那の隣があたしの居場所
それがいつか無くなる覚悟はしておくから
まだ曖昧な関係でいれるかな
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