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「――で、なにするかわかる?」
ページの間には、炎と雷と数分に渡る説教があったと思ってくれていい。
ちなみに、本編を知らない人に補足しておく。炎と雷は魔法により生み出されたものである。ここは魔法が使える世界だ。
「ショウ君。本編を読んでいない連中は置いといて、私の質問に答えなさい」
読んでない人はごめんなさい。必要最小限のことは言ったので、そろそろメタ発言はよしておこう。まだ公開されてないけど、『異世界の旅人』本編も読んでくれよな。
――そして話に戻ることに。
「まあ、桜と言えば花見じゃないか?」
「わかってるじゃない。じゃあなんで最初から言わないのよ」
さっき学んだことを無視して、俺はまたからかってみたくなった。反省も後悔もちゃんとした。しかし同じことをしないわけではない――反省点を生かして別方向から攻めればいいんだ!
ということで、有言実行。
「いや、赤くなる舞花が可愛くってさ」
「な、かわっ……!」
みるみるうちに、多分さっきと別の意味で赤くなる舞花。オレは(うわ、失敗か!? また燃やされる!)と構えてみたが、しばらくしても何も起こらなかった。
構えを解いて見てみると、さっきの赤さを軽く通り越しており、それはもう真っ赤としか言いようがなかった。
「ちょ、どうした、冗談だぞ」
「へ、あ!? じょ、冗談ね。分かってる分かってる……はあ」
今度は目に見えて落胆した。
「え、なんだ?」
「お前、罪だな」
オレには、肩を叩くこうやの発言の意図が分からなかった。どういうこと?
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