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ラストを飾る花火。
キレイだなー。
ふと視線を外すと、人混みの中に清水が居た。
なんで見つけるんだ、俺。
…隣に居るのが彼氏だな。
「ちっ」
ベタベタ触りやがって。
こっちは『店長』から脱け出せなくて奮闘してるのに。
ドォンと、一発上がる。
今年の大玉らしい。
赤と緑のコントラストがキレイだ。
「…」
見たくないものを見た。
気分が悪くなった。
違う、気分じゃない。
嫉妬だ。
俺がしたいことをされたからだろう。
清水と、清水の彼氏との………キスシーン。
清水を振り向かせたい俺にチャンスが来たのは、その三日後。
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