渇いた

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「はい…じゃあお願いします、はい」 受話器を下ろす。 「どうでしたか?」 「業者が直してくれる」 「よかったあ」 「ただし」 「?」 「3日後だと」 「え」 「業者も、クーラー設置で大変らしい」 俺らみたいに、クーラー壊れたところもあるらしい。 「そう、ですか」 「…すまん」 「いえ、大丈夫です」 「清水、休憩しろ」 店内が蒸し暑いまま一時間たった。 「え、でも」 「倒れたらどうする」 清水はうなだれた。 「…はい」 小さな返事。 それと、もうひとつ。 清水、汗で下着透けてるぞ。 目に毒だ。 「タオル」 タオルを頭にかけてやった。
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