渇いた

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「うぅ~」 「悪かった。言うのが恥ずかしかったんだ」 清水、睨むな。 赤くなって睨むから、迫力ない。 「…店長のエッチ」 「見せる方も悪い。早く服代えてこい」 「…」 「どうした」 俯いて棒立ちになっても、服代えられないぞ。 「……ないんです」 「え」 「代え、ないんです。この前持って帰ってしまって…」 マジか。 困ったな。 「……Tシャツでいいな」 「はい…」 「家にあるのを貸すから、洗って返せ」 「すみません」 清水の頭を小突く。 「こういう時は?」 「…ありがとうございます」 「ん」 素直でよろしい。
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