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長い髪を後ろで縛り、ラフな男装姿で灰莉の通う学校へ向かう途中、啓太と灰莉が仲良く歩いている姿を見る。 咄嗟に隠れると、灰莉をマジマジと見て、パーティーに来ていた莉桜と同じ人物だと確信するが、何故自分が隠れないといけないのか自問自答してしまう。 暫く隠れながら追っていると啓太は違う道へ去っていく。1人になったことで声を掛けようとするも灰莉は違う男性に声を掛けられ、一緒に歩いていってしまった。 このまま追い掛けていっても無駄だと思った結惟は、家路につく。 「シンデレラとは会えたのかい?」 「兄さん…。男女が仲良く歩くってことは恋愛だよね…」 「まぁ…幼なじみとか兄弟とかも考えられなくないけど、シンデレラの場合は恋愛だろうね」 「やっぱりかぁ…何だろ。靴を返すだけなのに、凄いショック」 統惟は妹が灰莉に、ある感情を抱いていることに気付いていたが、本人が気付いてないとは思わず、目をパチクリさせてしまう。 「えっと結惟?シンデレラに、きちんと会った?」 「ううん…」 「明日、ちゃんと会っておいで」 「わかった」 結惟は頷くと自分の部屋へと向かう。
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