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AM 5:00
城崎'しろさき'家のある部屋から目覚ましの音が鳴り響く…予定だった。
ジリ、ぱしんっ!
鳴ってすぐに止められ、鳴ることを許されなかった目覚まし時計。
止めた張本人は、布団の中でもぞもぞしていたかと思えば、諦めたように起き上がり、欠伸と伸びをする。
そして静かに顔を洗い、学校の制服であるブレザーに着替えるとエプロンをつけた。
神居 灰莉'かみい はいり'。
城崎家に仕える使用人。屋根裏部屋を部屋として使っている。
16歳の高校一年生。
容姿は、黒の腰までのロングヘアーに前髪も目を隠すほど長く、身長は小さいが出るとこは出ているので体型は良い。
灰莉はキッチンに入ると手際良く6人分の朝食を作ると時刻は6時を迎える所であり、時計を見るなり溜め息をつきながらキッチンを出る。
ある部屋までくるとノックをして声をかけた。
「奥様、りくと様、朝食のご用意が出来ております」
それだけいうと、すぐにその場を離れる。
次の部屋に向かう途中、少し白髪混じりの燕尾服姿の男性と出会うと灰莉は微笑み挨拶をするが、男性は困ったように微笑みを返す。
「り「いたみ。ダメ」しかしっ!」
男性の言葉を遮り、灰莉はもう話すことはないというかのように足を進め、男性は深い溜め息をつく。
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