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いつも灰莉が抱かれていることに気付かれる前に、そのホストは飽きられ、解放されていた。 そんな灰莉だが、彼氏がいたりする。 公立の共学の高校に通う灰莉が、学校に着くと玄関で1人の青年が携帯を弄っていた。 「けいた先輩!」 にっこりと微笑みながら灰莉が近付いたのは、体育会系の筋肉質だが、一見細身に見える黒髪の爽やか青年、啓太'けいた'。3年生。 「灰莉、おはよ。まだ時間あるし、屋上行こうぜ」 「うんっ」 一見嬉しそうにしているように見える灰莉だが、心は冷めていた。 屋上に行くと言う時は、抱きたい時。 授業までには教室に帰ってきた灰莉は何事もないように過ごすも休み時間になると毎度違う男子生徒が灰莉を訪ねてくる。 それは灰莉と身体だけの関係を望んだ者達。 抱かれることが必要とされているということと認識してしまった灰莉は恋愛ということも、よくわからないまま生きてきた。 そんなある日、郵便受けに招待状が三通届いている話を聞く。 和裕の会社の取引先の息子の誕生日パーティーだそうだ。 灰莉は興味ない為、「はい」とだけ返事をする。 和裕が勤める会社よりも大きな会社の社長の息子ということもあり、俊子も未央も麻央も目を輝かせていた。
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