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「折角入り込んだんですよ?
たぶん力とか補正されて強くなってるは」
どーん、と熊に跳ね飛ばされる柚を見てせいぜいレベル1だわと私は呟いた。
「柚くんの方が主人公っぽい…
あー…どうすりゃいいんだろー……」
ぎゃあああと叫びながら熊に食われかけている彼はさておき辺りを見回して何か武器になるものを探す。
私は使いたくない、出来れば寝たい。
柚に押し付けて私はなんかこう…魔法使いになりたい。
ん、魔法?
「魔法使えるんじゃね?
…あ、やべ、テンション上がってきた」
何か使えないかな、誰か私の攻略本よこせ。
\ちょ先輩www助けてwww/
あ、あの本の何処かに書いてたりしないかな。
\先輩wwwwwwねぇ先輩wwwwww/
「あった、なんなのこの本」
一番最後のページに私の使える魔法、その前のページには柚が使える魔法という感じでページが設けられていた。
魔法を覚えると此処に自動的に書き込まれていく…と書かれている。
気になる私の現段階で使える魔法は
『ヒール…対象者の体力を回復する』
「回復魔法かよ!!!!」
私は本の角で熊の頭を殴り付けた。
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