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「さくらー。駐車場確認行こー。」
胸ポケット辺りをポンポンと叩きながら
アザミさんが声を掛けてきた。
その仕草を見て 腰につけたバックを確認する。
「あ!アザミさん、すみません!ロッカーに忘れて来ちゃいました!持って来ます」
振り返って 休憩室へ向かい ドアの鍵を開けていると
そーいえば 俺も忘れ物してたわー とニヤニヤしながら アザミさんもやって来た。
すでに 口には煙草が咥えられていて
先にドアをくぐると 手際良く換気扇のスイッチを入れ 流しの下から灰皿を取り出した。
「あれ?外じゃなくて良いんですか?」
と尋ねると
戻るの待つなら こっちで吸う と言いながら火をつけた。
「今日は寝坊するかと思ったんだけどなー」
近くのパイプ椅子を引き寄せ 腰掛けながら そう言って笑った。
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