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「バカですよね、私……。信用できない彼って分かってるのに、そんなこと望んじゃうなんて」
泰子は自嘲的に言いながら、目は涙で潤んでいた。
「泰子さん、この後はどうする? もう今の段階で彼と終わりにするなら、桃花ちゃんと彼を会わせるのは止めるけど……。土曜の約束はキャンセルするわよ?」
私の問い掛けに泰子は大きく首を横に振った。
「いえ、最後までお願いします! わずかな未練を断ち切るためにも、最後まで見届けさせて下さい」
「わかったわ。じゃあ当日は泰子さんも一緒に行きましょう!」
「えっ?」
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