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おそらく今の泰子だったら、きっぱり彼を諦められるだろう。
彼の本性がハッキリわかったら、未練も断ち切れると思っていた。
第一段階の任務を終えた私とヨシエがカフェを出ると、ちょうどこちらへ向かって来る泰子の姿が見えた。
私たちは泰子の元へと駆け寄り、ヨシエが彼女に声をかける。
「バッチリ計画通りに進んでますよ」
「わかりました……。今日は私、最後のデートのつもりでいます。後悔のない時間を過ごしたいです」
泰子の返事に私とヨシエはしっかりと頷き、彼女とすれ違って行った。
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