相談ケース2・それは無理です! 誤解です!-2-2

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もの凄い持ち上げようだ! きっと彼の心は、雲を突き抜け空の果てまで舞い上がっているだろう。 そして、ふと気づく。 彼の口から私の名前が出なくなってることに――。 彼の意識から私への恋心は完全に消えたのだろう。 今まであれほど「冴子さん! 冴子さん!」と夢中な様子を見せていたが、アッサリしたものだ。 「百合絵さん、それ本当ですか? もしご主人と出会う前に僕と出会ってたら、付き合ってくれましたか?」 身を乗り出して興奮しながら尋ねる彼に向かって、百合絵は「はい」とニッコリ微笑んだ。
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