29人が本棚に入れています
本棚に追加
もの凄い持ち上げようだ!
きっと彼の心は、雲を突き抜け空の果てまで舞い上がっているだろう。
そして、ふと気づく。
彼の口から私の名前が出なくなってることに――。
彼の意識から私への恋心は完全に消えたのだろう。
今まであれほど「冴子さん! 冴子さん!」と夢中な様子を見せていたが、アッサリしたものだ。
「百合絵さん、それ本当ですか? もしご主人と出会う前に僕と出会ってたら、付き合ってくれましたか?」
身を乗り出して興奮しながら尋ねる彼に向かって、百合絵は「はい」とニッコリ微笑んだ。
最初のコメントを投稿しよう!