第7話◆アレの相談、アリですか？≪１≫

相談ケース３・アレの相談、アリですか？

「はい。私はもともと何でもオープンに話せる性格じゃないですし」

「延技さん、安心してください。そういう方のための相談室なんです！　せっかく勇気を出してお電話くださったのですから、一緒に考えて解決しましょう」

「そうですよね……。先に私から冴子さんに訊いてもいいですか？」

「いいですよ。私で答えられることなら、何でも答えます」

「冴子さんは……頂上まで行ったことありますか？」

「えっ？　頂上ですか？」

最初は意味がわからず、素っ頓狂な声を出してしまった。

困った彼女は、萎縮した声で言い直す。