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もちろんヨシエの気持ちはよく分かるし、私だって応援したい。
だが私たちはあくまでカウンセラーとして、中立かつ冷静であるべきことも忘れて欲しくない。
「ヨシエさん、落ち着いて! 純菜さんよりヨシエさんの方が興奮してるから驚いたわ」
私が告げるとヨシエはハッと気づいた顔になり、両手を合わせて謝る。
「ご、ごめんなさい。ついカーッと頭に血が上っちゃったわ。私はしばらく黙ってます。冴子さん、お願いします」
ヨシエからカウンセリングのバトンを渡され、私は次の質問をする。
「キスのことは後でゆっくり話しましょう。その前に、純菜さんは何と言って告白したの?」
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