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歓喜の興奮なのか、ショックの興奮なのか判別がつかない。
「冴子ですよ。純菜さん、どうしたの? 今日はデートの日よね?」
「はい、まだ遊園地にいます。トイレに行ったあと、こっそり電話してるんです」
「何かあったの?」
「あり過ぎです! でも今はゆっくり話せません。明日、この前のホテルでカウンセリングしてもらえませんか?」
いきなり明日と言われて驚き、一瞬黙ってしまうと純菜は早口で続ける。
「振り込みが間に合わないとダメですか? 明日会った時に必ず渡しますから! 早くお話したいんです!」
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