31人が本棚に入れています
本棚に追加
もしそうだったら私も嬉しい。
延技の友人である女性ライターは、延技の悩みを知りたがった。
だが、その点はもちろん黙っていた。
相談者の個人情報はすべて伏せ、カウンセリングのシステムや相談室を立ち上げた理由などを丁寧に話し、相談内容に関しては無難なものだけに留めておいた。
「郁代が友人の私にも話さないことを打ち明けたところが凄いです! デリケートな悩みを相談できる恋愛カウンセリングは、これから流行るかもしれませんね。占いが女性に人気なのと同じように」
女性ライターは最後にそう締め括って取材を終えた。
私とヨシエは緊張しっぱなしで、雑誌掲載に必要な笑顔の写真は5回も撮り直す羽目に。
最初のコメントを投稿しよう!