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身体中の血が逆流するような衝撃を受けていた。
だが、ギリギリのところで崩れずに済んだのは、以前からの疑問や疑惑があったからだろう。
もし夫を信じ切っていた状況で麗美の言葉を聞いていたら、卒倒したかもしれない。
「この電話のこと、夫は知ってるのでしょうか?」
「いいえ知りません。できれば奥様と二人だけで話したいので、私から潤一さんに話すつもりはありません」
「……」
どうして良いのか分からず、すぐには言葉が出てこない。
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