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「それは少し……。友達が酔ってたから、それどころじゃなかったですけど、名字じゃなくて名前で呼び合うようになったり……。『伊衣乃さんが来てくれた日は、俺のテンション上がる』なんて言ってくれました。将来の夢を話してくれたのも嬉しかったです」
「お店を持ちたい、という夢ですね?」
「はい。夢を話してくれるのって、特別な感じがして」
枯出は微かに喜びの笑みを浮かべ、照れ臭そうに俯いた。
「では告白したら付き合える可能性は、半分以上あると思いますか?」
「それほどの自信は無いです! 歳の差もありますし、蓮君の言葉はお客さんに対する社交辞令かもしれないし……。だから告白したいけど、不安も大きいんです」
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