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「はい。他のお客さんもいるし、友達が化粧室から戻ってきたら大変だし、とても無理だと思ったので」
「確かにそうですね。それで、蓮君から電話はあったんですか?」
「はい……。最初は翌日のお昼頃に」
そこで枯出は神妙な表情になった。
声を発しながら滑らかに動いていた口元も、今は固く閉じられている。
話の続きを聞く私まで緊張して、ドキドキしてきた。
「その電話で、枯出さんは告白したんですね?」
「そうです」
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