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私もヨシエも佐波の気持ちが分かるだけに、言葉を出せずにいた。
ノロケ報告から始まったのに、今や別離相談みたいな淋しいムードに変化しつつあった。
その空気をヨシエは打ち破る。
「佐波様のおっしゃることは分かりますよ。でもね、今が幸せならいいじゃないですか!」
「それは、そうなんですけど……」
「明日は明日の風が吹く、ですよ! 先々を心配して今を謳歌しないなんて、佐波様らしくありません!」
「新城さんは私を買い被ってますよ」
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