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土曜の午後3時のホテルラウンジは、くつろいでお茶とお喋りを楽しむ女性客を中心に賑わっていた。
その雰囲気に溶け込むように、佐波が笑顔で現れる。
「こんにちは。新城さん、小高さん、お久しぶりです。今日もよろしくお願いします」
私たちに挨拶する声も明るい佐波は、悩んでいるようには見えない。
むしろ悩みなど何も無く、人生を楽しんでいるオーラがあった。
それに以前よりも少し痩せたし、メイクや髪型も垢抜けて若々しくなったような……。
もし今日、何歳に見えるかと訊かれたら、50代ではなくお世辞抜きで40代と答えるだろう。
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