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「位置情報が知られたら、それでぼくたちはアウトだ。上空から空対地ミサイル、あれは五王のだから『烈龍(れつりゅう)』でドカン! 一発でやられる。各自散開せよ。自分の武器で、あの超小型無人ヘリを撃ち落せ」  こちらは3組1班の男子が4名、それに瑠子さまとサイコの女子が2名。あわせて6名で各自が一機ずつ小型無人ヘリを撃ち落せば、なんとかこの場をしのげるはずだった。 タツオは舌打ちした。照準の正確な長ものの自動小銃をもってきていなかった。タツオがナップザックに突っこんできたのは、拳銃と12発入りの予備弾倉がふたつだけ。スコープもレーザーダットサイトも進駐官養成高校の寮においてきてしまった。 有効射程がせいぜい20メートルほどのハンドガンで、スコープもなしに、あの超小型無人ヘリが落とせるのだろうか。
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