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全身が自信で作られて
いるような
堂々とした立ち姿。
若いと思うのに、
絶対的な
王者の貫録を
目の前の人から感じる。
香坂さんとは
比べるまでもないほどの
重厚な威圧感。
そしてその中に
微かに紛れこむ
既視感。
「ありがとうございます。
後日こちらから
改めて御礼に参ります」
携帯電話に向けた声は
張りがあって聞きやすく
そして、
ひどく柔らかい。
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