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脳裏で何かが
煌めいた気がした。
どこかで……
聞いたことが、ある。
記憶の中の誰かの声と
限りなく近い。
例えば、
あの声にたっぷりと
胸やけしそうな甘さを
滲ませたりすれば……。
「……ええ。
それでは、失礼いたします」
通話の終わりを示すセリフに
ハッとする。
私が姿勢を正した直後
GMがこちらを振り返った。
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