2361人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
妙に楽しげな
その声に
ぎくりとする。
上遠野ゼネラルマネージャーは
小さく笑って
ソファーから立ち上がった。
「警戒してるね?」
彼は回りこむようにして
入口への道を
その高級そうな身体で塞ぐ。
胸の前で
握りしめた手は
震えていた。
どうしてか。
答えは簡単。
“彼”がとても
怒っているからだ。
最初のコメントを投稿しよう!