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あの頃、私の目的は
とにかく誰かと
肌を重ねることで
いまにも崩れそうだった
自分の心を守っていた。
数え切れないほど
行為を繰り返すことで
こんなものに
価値などないと。
こんなものに
縛られる必要はないと。
こんなものに
悪夢を見せられることはないと。
私はそうやって
私自身に言い聞かせていた。
その為に私は
あなたと寝ていた。
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