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「じゃあ俺は
君の夢に
投資していたってことかな?
他に何人
株主がいたのかは知らないが
俺が一番だろう?」
気付けば
重厚なデスクの横まで
下がっていた。
広いはずの部屋が
焦るほど狭く感じる。
「それなら配当を
求める権利はあるね」
「配当……?」
「俺の秘書になりなさい」
「……は?」
微笑みを張りつけながら
けれど優しさなど
まるでない声で
彼は命令した。
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