2362人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
覚えてる。
鮮明ではないけれど
まるで幸せな夢の中のような
柔らかなものに包まれた
記憶はちゃんと残ってる。
「朝になって
やっぱり君はいなくて
残念には思ったけれど……」
それは、ちがう。
あなたはまだ
眠っていたけれど。
私はあの日
あの夜を過ごしたあと
朝まであなたの
隣りにいた。
初めて一緒に
朝を迎えた。
「それでも
君とは
金と身体以外のもので
繋がったと感じたのに……」
最初のコメントを投稿しよう!