二人目

33/39

2362人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
君は俺に何も 告げることなく 俺の前から消えた。 そのセリフの中 彼の瞳が 仄暗いものに 変わったのがわかった。 「でも、捕まえた。 次はない。 諦めなさい」 奈々緒。 昔のように 甘く優しく呼ばれ ぞくりとした瞬間 再び彼の 手が伸びてくる。 それを避けようとして 失敗する。 後ろにはもう 窓しかなかった。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2362人が本棚に入れています
本棚に追加