二人目

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背中にぶつかった 窓ガラスの冷たさ。 それに驚く暇もなく、 噛みつくようなキスが落ちてきた。 「ん……ふっ」 あの頃と変わらない感触の 乾いた唇 熱い舌。 一瞬で過去に 引き戻されそうになる。 けれど昔の彼にはなかった 荒々しさと強引さに そして記憶にない香水の匂いに 理性がなんとか 現在に踏みとどまった。
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