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美輝を迎えて、家につく頃、メールの着信音が鳴った。
美輝に、手洗いうがいをさせてから、メールを確認したら、着信メールは、君からだった。
メールを開くと、あの頃と変わらない、顔文字混じりの、君からの優しいメールが目に入った。
『今日は、会えて嬉しかったわ(^_^)
まさか、会えると思わんかったから、ごっつい、ビックリしたけどな…(笑)
まぁ…お互いに結婚しとるけど、俺の嫁さん、あんまり、そういうの気にせん人やから、いつでも、メールしてええしな(^_^)』
そんな君のメールが懐かしくて、私は、クスッと笑った。
「昔と変わらず、優しいメールだな。」
私は、そう呟きながら、君への返事を書いた。
『本当に会えるなんて思わなかったし、ビックリしたよね(゚o゚;;
ねぇ…そう言えば、「宏輝」って…本当に呼んでいいの?
何だか…奥さんに悪いよ…(^_^;)
それと…いつ、大阪に帰るの?』
そうメールを送ってから、洗濯物を取り込んで、美輝のDVDの準備をし、私は、洗濯物を畳み始めた。
しばらくしてから、メールの着信音が鳴った。
『そんなん気にせんでいいって、さっきも言ったやろ!!
結婚しとるから…って、急に呼ばれ方変わったら、なんや、気持ち悪いわ…。
そやから、「宏輝」で、ええからな。
俺は、明日の昼過ぎの便で、帰る予定や。』
君からの返信メールに、嬉しくて、何だか泣きそうになってしまった。
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