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おやつを作りながら、私は、ふと気づいた。
「宏輝とやり直したら…家に、宏輝が2人いることになるんだよなぁ…。」
私は、そう呟きながら、ホットケーキの材料を混ぜていた。
自分で、大好きな宏輝の名前をつけていながら、今更、そんな簡単なことに気づいた。
でも、そんなこと…関係ないよね?
そう1人で納得しながら、ホットケーキを作り続けた。
ちょうど、ホットケーキが出来上がった時、玄関のチャイムが鳴った。
インターホンを見ると、宏輝だったから、私は、玄関に行き、鍵を開けた。
「ママ、ただ今!!
おやつは?」
宏輝は、入ってくると、元気よく挨拶して、おやつが何か聞いてきた。
「おかえり、宏輝!
ホットケーキ、焼けてるよ!!
早く、手洗いうがいしておいで!!」
「ホットケーキ?やったぁ!!」
宏輝は、そう返事をしながら、リビングにあるランドセル置き場に、ランドセルを置いて、洗面所に、手洗いうがいをしに行った。
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