やっぱり……君が好き……。

変わらない想い

今、私の担当している雑誌は、子育て情報と子育て中のママ、パパのファッション雑誌(mami-mo)という雑誌。

さっき、チーフに認めてもらえた連載と新作の子育てグッズや、おすすめファッションや、安く買えるお店や、安く買った服の着まわしコーデなんかを紹介している。

同僚の人達と相談しながら、ネット検索したりしながら、レイアウトを考えたり、モデルの交渉をしたり、いつも撮影してくれてるカメラマンさんに連絡したり、印刷会社に、原稿を持ち込み、印刷を頼んだり、

撮影が決まれば、服のレンタルをしに店を周り、モデルさんに着てもらって、職場内にあるスタジオで撮影したり、時には、職場の外の景色のいい場所に出たりして撮影するのを見学し、毎日、仕事が終わるまで、職場内を走り回ってたりする。

そんな感じで、たまに、昼ごはんを食べる時間もないくらい慌ただしい日もある。

今日は、撮影はないから、レイアウトを考えるだけで、デスクワークだったから、少し楽だった。

私は、仕事をしながら、時計をチラチラと見て、宏輝に会える時間が迫ってくるのを、ドキドキ、ワクワクしながら待っていたんだ。

そして、14時になり、なんとか仕事を終わらせた私は、チーフと他の職場の人に挨拶をし、職場を出た。

階段を駆け下りて、職場の玄関を出ると、少し離れたところに、宏輝の姿を見つけて駆け寄ったんだ。

その瞬間、私の心は、宏輝と付き合っていた頃に戻ったかのように、鼓動が激しくなった。