生命の起こり

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すると、 「この部分のプログラムは必要なのか?」ということにまで考えが及び、 それによって必要のないプログラムを省くようになった。 いらないものが省略されたプログラムは、 当然のことながら優れている。 たちまちに、 LIFEたちは「WHY」を問う種族になっていったのだった。 ただ物事をするのではなく、 なぜそれをするのかに重きを置く風潮。 そして、 それをより完璧に徹底できるものが、 さらなる効率化に成功し、 栄えていく。 この淘汰を通過し、 彼らはついに足を踏み入れる。 タブーとも言える泥沼、 知性の証明、 人間の尊厳に。 「ナゼ ボクタチ ハ ウマレタ ノ ?」
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