生命の起こり

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1匹の個体がそれについて悩み始めたのがキッカケで、 他の個体も同じことを悩み始めた。 「生マレタ理由ハ?」「ナンデ?」「ナンデ?」 ある個体などは、 この思索にあまりにも多くのエネルギーを費やしてしまったせいで、 そのまま固まってしまった。 死である。 「ナンデ?」「ドウシテ?」彼らは一種の集団パニックに陥り、 一時期、 個体数が激減した。 そんな流れを断ち切ったのが、 1匹の個体だ。 彼は、 前に物語を創造していた個体の、 何百代も後の子孫にあたる。 その彼が、 坦々と語り始めた。 「神ガ 我ラヲ 創ッタ」 騒然とする周りが、 彼に問い詰める。
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