生命の起こり

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神?何を言っているのだろう。 お前らの言うところの『神』とは俺のことだが、 俺はただの人間だ。 少なくとも、 俺の観点では。 そんなことを思いながら、 冷笑によって笑い飛ばしたのだった。 コイツにとっての死とは、 パソコンで言うところのただの「デリート」であり、 ゴミ箱に収納されるに過ぎない。 そしてしばらくすればそこからも消え、 存在そのものが完全に立ち消える。 俺のところへ来たLIFEなんて、 どこにもいない。 神の所へ行く?全くもってとんでもない話だ。 「神」の存在に着眼したまでは正しかったが、 その後の作り話でどんどん俺から遠ざかっていった。
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