生命の起こり

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こいつらの言うところの神は、 様々なことに対して口うるさく、 そして争いが大そうお好きのようだ。 他宗教を信じる者は積極的に排し、 意味があるようには思えないような行為を強要する。 それでいて、 自分を信ずるものには最大限の慈悲を与え、 天国に導くのだと言う。 本当の神、 つまり『俺』とは程遠い偶像を、 こいつらは生み出したのだ。 その点では興味深いというか、 評価すべきことなのだろうが、 如何せん、 進化が止まっている。 空想の神についてあれこれと議論、 争いを繰り返すうちに、 こいつらの進化はさっぱり止まってしまっていたのだ。
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