23人が本棚に入れています
本棚に追加
「人間のような生命を0と1から作り出した」という自信で、
完全に気が大きくなっていたのだ。
それは仕方のないことで、
だから俺が多少「それっぽい神」を演じてしまったのは、
ある意味では当然のことなのだった。
この一文を与えた反応は、
実に面白いものだった。
まずは、
誰がその言葉を言ったのか、
という事について各所で揉め事が生じる。
「ふざけやがったのはお前か!?」「見ろ、
我々の神が発言なされた!」「神である俺を差し置いて、
誰が言った!?」
などなど、
それぞれの立場で好き勝手に騒ぎ立てた。
しかし次第に、
「すべての個体がその声を聞いた」という事実が明らかになり、
彼らは一筋のまばゆい可能性に気づいた。
『 本 物 ノ 神 ナ ノ カ ? 』
最初のコメントを投稿しよう!