生命の起こり

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その反応を見終えてから、 俺は新たに文章を贈った。 「お前たちがなぜ生まれたのか、 どうして死ぬのかを教えよう」 それは残酷なものだった。 彼らが生まれた理由は、 俺が「なんとなく」プログラムを組んでみたからで、 他に高尚な理由なんてない。 彼らが今のような姿であるのも、 俺が「なにげなく」元祖のLIFEを死滅させて、 「なんとなく」様々な環境を与えた結果だ。 どうして死ぬのかなんて、 さらに残酷だ。 彼らが増えすぎると、 俺のパソコンの容量がいっぱいになってしまう。 だから程よい量になったら消しているにすぎない。 それだけのことだ。
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