生命の起こり

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こいつらの今のレベルは、 まさにそんな感じだ。 重要な情報を、 単純な言語によって簡潔に伝える。 それだけのこと。 まだ、 文明と呼べるような代物はとてもじゃないが存在しないし、 感情といったものも観測することはできない。 まだまだ遠い。 遠い。 本物には、 程遠い。 俺は、 早く続きが見たいと思った。 こいつらがどういった進化を遂げるのか、 どこまで本物に近づけるのか。 俺が作ったプログラムが、 どこまで本物の生物らしい振る舞いを出来るようになるのか。 俺の力はどこまで通用するのか。 足りない。 時間が足りない。 もっと凄まじい速度で時間が流れないと、 進化の先が見れない。
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