生命の起こり

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パターンとしては、 決まっている。 こいつらを放置するなんてとんでもないことなのだ。 きっと、 俺が予想もしなかったような状況が生じているに違いない。 遠足前日のような気持ちの中、 やっとのことで寝付いた昨夜、 俺は様々な思索をしていた。 (文字は発明されるのかな・・・・) (そういえば、 性別ってものは観測できていないな・・・) (国はできないのか、 戦争は起こらないのかな・・・) (あいつらに飢えはないのかな・・・) そんな考えが浮かんでは消え、 浮かんでは消え、 そうして意識が遠のいていく直前まで、 俺は期待をしていた。
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