ごめんなさい。と、ありがとう。

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「マスター、おかわり下さい。」 カランッと氷が音をたてた。 「飲み過ぎじゃない? そんなに強くないんだからもう止めときなよ。」 マスターはグラスを拭きながら呆れたように遥を見た。 「今日飲まなくていつ飲むんですか!?」 ダンッ!!!とグラスを叩き付けた。 「何かあった?そんなに荒れちゃって。」 カクテルのおかわりに口を付けた遥は一気に半分を飲み干した。 「結婚の約束してた人を横から来た人に取られちゃいました~」 ヘラヘラと手を動かしながらマスターに説明する。 「そっかぁ~。 恋が1つ終わったんだぁ。」 「でもね!! まだ私だって諦めてないんですよ!? きっと間違いだったって気が付いて……戻って…来るに…決まって…る…ん…だから…」 そのままカウンターにもたれかかって眠ってしまった。
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