4人が本棚に入れています
本棚に追加
「慶ちゃん、彼女送ってもらえる?
さすがにここじゃぁねぇ。」
「わかった。」
そっと遥に声をかけた。
「一ノ瀬さん、一ノ瀬さん。起きて、帰るよ?」
全く起きる気配がない。
「どーする?店の前までタクシー呼ぼうか?」
タクシーをお願いして横で一ノ瀬さんの寝顔を見る。
「クスッ可愛いな。」
そっと顔に触れる瞬間、
「タクシー来たよ。」
ビクッと体が跳ね上がった。
マスターと一ノ瀬さんをタクシーに乗せて乗り込もうとすると
「慶ちゃん、狼になるのはダメだよ。」
「わかってるよ。」
なんて言いながら心拍数が上がったのを感じた。
最初のコメントを投稿しよう!