第1章

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「ありがとー! んじゃ、ちょっと悪いんだけどマネージャー希望の子、少し残って? 他は解散!」 そう言って、集合が終わった。 選手じゃなくて、あきらかに私はマネージャーだから、梨乃に先に帰ってもらわないと。 「ごめん、梨乃。 先に帰ってて。」 「どーしたの?(笑) いきなり、水泳部のマネージャーだなんて。(笑) でも、嬉しい。 頑張ろうね、クラブ!」 そう言って、先に帰って行った梨乃。 自分でも、思ってなかったよ。 まさか、クラブに入るなんて。 マネージャー希望の2人の女の子は、あきらかに部長さん狙いだ。 雰囲気で分かる。 めんどくさそうなことにならないようにしないと。 「ごめんね、集まってもらって。 マネージャー希望の子は色々と書類とか書かないといけないんだ。 それで、連絡とかしたいから連絡先教えて?」 喜んでる2人の女の子を苦笑いしながら見ていると、部長さんと目があった。 「えっと…名前教えて?」 あ、話しかけられちゃった。 「…葉月です。」 「葉月ちゃん?」 それ、苗字なんですなんて言うのめんどくさいし、いいっか。 黙っていたら 「俺は神崎理玖。」 「神崎先輩ですか?」 そう苗字で呼ぶとびっくりされた。 「え、普通はリク先輩だよ。(笑) それが愛称だから、そー呼んで欲しいな。(笑)」 「分かりました、そーします。」 そう言って連絡先を送ると 「えぇー! 葉月って苗字じゃん、言えよー(笑)」 と言われた。 「すみません、葉月奈々といいます。」 んーと考えた先輩が、 「んじゃ、普通に奈々ちゃんでいいか。(笑)」 そー言って、女の子2人の元へ行った、リク先輩。 なんでだろ、名前呼ばれただけなのに。 心臓が壊れちゃうんじゃないのかっていうくらい、動いてる。 こんなの、誰だって分かる。 一目惚れってやつかもしれない。
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