第1章

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「円山さーん、この書類今日中にお願いね~」 「………分かりました」 「今日は田舎からお父さんが来るのよ~、面倒ったらないわよねー♪」 ……………面倒な態度ではありませんが? 自分の父親に会うのにそのフリフリと厚化粧と香水は必要なんですか? なんて面と向かって言うわけはない。 こうしてアラフォー田中啓子は夜の蝶となり、いそいそと会社を後にした。 ………………まあ、いつもの事なんだけど。
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