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「んっ……やっぱり俺……肩凝ってたのかも……」
「まさか……」
薫の洩らすうわ言を聞いて
椎名さんがあんぐりと口を開ける。
まさかのまさかだ。
「薫くんて……本当は……」
「ええ、記念物級の天然ですね」
天然の素質なら負けていないはずの九条さんも気がついた。
「ン……アアッ……」
目を瞑ってすっかり征司の指の動きに翻弄されている薫お兄様――。
気持ちいいのは肩懲りのせいだと
本気で思ってるみたいだ。
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