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「天然すぎる。可愛すぎるだろ……」 そんな巻毛の王子に魅せられて 好色な錬金術師は 今にも隣から手を伸ばしそうな勢い。 「鈍感な奴め……」 だけど根っからサディストな王様は 嫌がらない薫が面白くないようで――。 ちゃっかり胸元まで下っていた手を止めると。 次の楽しい戯れを考えついたんだ。 ――嫌な予感。 「なあ、和樹くん?」 案の定 征司はいつにない笑顔で僕の名を呼ぶ。
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