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「そうですか。それじゃ仕方ない」  そして俗物の僕はもちろん 淫らな好奇心のかたまり――。 「おいで、和樹」  それが分かっていて王様は 失礼にも――犬を呼ぶように口笛で僕を呼ぶ。 「ここへ」 「ここ……ですか?」 「そうだ」 尻尾振って 寄って行ってはみたものの。 いったい何させられるやら――。
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